統合医療について

ハイパーサーミア(温熱療法)
健康保険適用

RF波(ラジオ波)を体外から当てることにより、正常細胞に比べ熱に弱いがん細胞を42~43℃まで温めることを狙った温熱治療です。手術や放射線療法、化学療法、免疫細胞療法などと組み合わせることで、がんの縮小効果が期待できます。治療は、1回40分です。副作用もほとんどなく、脳と眼球以外のほぼ全ての部位のがんに適用できます。

次のような方におすすめ
  • ・化学療法(抗がん剤治療)を行っている方
  • ・放射線治療を行っている方
  • ・免疫細胞療法を行っている方
  • ・がん局所を温めて免疫を高めたい方
次のような方は受けられません
  • ・治療部位に金属(ペースメーカー、ステントなど)が入っている方
  • ・40分間、じっと寝ていることが難しい方

免疫細胞療法

免疫細胞療法とは
樹状細胞は免疫細胞のひとつで、リンパ球にがんの目印を教えてがんを攻撃させる、いわゆるがん攻撃における「司令官」です。しかし、がん細胞が増えすぎると樹状細胞の働きが追いつかなくなることもあり、その結果がん細胞が増殖してしまいます。
その問題を解決するため、免疫細胞を体外で培養し増やしてから体内に戻す「樹状細胞ワクチン療法」が開発されました。樹状細胞ワクチン療法は、患者さんの血液から取り出した「単球」を培養し樹状細胞へ成熟化させた後、患者さんのがん組織や人工的に作製されたがんの目印(がん抗原)を記憶させ、その樹状細胞を体内に戻します。樹状細胞がリンパ球にがんの特徴を覚えさせ、リンパ球はがん細胞を狙って攻撃するようになります。
がん免疫療法とは、人の体にもともと備わっている免疫の力を利用して、がんを治療する方法です。
化学・放射線治療といった標準的ながん治療は、がん細胞に直接作用するのに対して、がん免疫療法は免疫細胞に作用し、強められた免疫の力を利用してがん細胞を攻撃します。がんの標準治療とがん免疫療法では作用が異なることから、両者を組み合わせることで、より良い効果があると考えられています。
次のような方におすすめ
  • ・手術や陽子線治療の後に、再発予防をめざしたい方
  • ・副作用の少ないがん治療を受けたい方
  • ・3大療法(手術・抗癌剤治療・放射線療法)による治療が困難な方
  • ・3大療法を副作用で続けられなくなった方
免疫細胞療法の種類と治療方法
  1. 1からだへの負担が少なくQOLの維持・向上が期待できます。

    • ・患者さん自身の細胞と免疫力を使って、がん細胞を識別して攻撃します。
    • ・治療によるQOL(生活の質)への影響は少なく、今までどおりの生活もできます。
    • ・約2週間に1度の通院治療です。
  2. 2がんの種類やステージに関わらず治療が受けられます。

    • ・自身のがん細胞を採取できない患者さんでも、幅広いがん種に対応する人工がん抗原を使用して治療を行なえます。
    • ・早期がん、再発・移転と幅広い患者さんが治療を受けることができます。
  3. 3がん細胞に対し強く免疫反応を引き起こします。

    • ・がん細胞を攻撃する免疫反応(Th1反応)を誘導し、リンパ球を活性化できるよう作製されています。
      ( Okamoto M. et al. World J Gastrointest Pharmacol Ther. 2016:7(1):133-8. )
  4. 4がん細胞を攻撃する免疫力が持続します。

    • ・がんの目印を覚えたリンパ球の一部は、その情報を記憶したまま患者さんの体内に戻ります。よって、がん細胞を攻撃する能力の維持が期待できます。

ビタミンC大量療法

大量ビタミンC療法とは
ビタミンCを大量に投与すると強力な抗酸化作用を発揮しますが、その際に大量の過酸化水素が発生します。血中に投与された時、正常な細胞は過酸化水素を中和できますが、がん細胞はこれを中和できず死んでしまいます。高濃度のビタミンCによりがん細胞が障害されると言われています。
また、ビタミンCは副作用がほとんどないのが特長です。
次のような方におすすめ
  • ・抗がん剤や放射線治療の副作用を軽減したい方
  • ・食欲低下、活動性減退など
  • ・副作用の少ないがん治療を受けたい方
大量ビタミンC療法の治療方法
がんの病状により異なりますが、ビタミンC、各種ビタミン、ミネラル類、アルファ・リポ酸等を調合した高濃度ビタミンC溶液を、週に1~2回点滴します。1回の点滴時間は約2時間です。
大量ビタミンC療法では、これまでに乳がん、前立腺がん、肺がん、悪性リンパ腫、大腸がん、すい臓がん、卵巣がん、膀胱がん、腎臓がん、子宮がん、多発性骨髄腫などで有効との報告がありますが、まだ充分に確立されてはいません。効果には個人差もありますので、まずはご相談ください。

生活習慣指導

がんの原因には諸説ありますが、近年注目されているのが生活習慣です。食事、嗜好、運動、ストレス、リラックス法、心理状態、社会性(人間関係、家族関係、職業、趣味など)、環境、文化などの因子が複雑に絡み合い、癌の引き金になったり、増悪因子になったりすると言われています。
当院ではアリゾナ大学統合医療センターのアソシエートフェローとして2年間学んだ院長が、最新の知見を元に、生活習慣の指導をオーダーメイドで行っていきます。

がん心理療法(サイモントン療法)
川畑のぶこ先生

当院では心理療法として、サイモントン療法を行っています。米国の放射線腫瘍医で心理社会腫瘍医の、カール サイモントン博士が考案した、がん患者さんと家族等のための心理療法です。
患者さんやそれを支える人々の心のあり方を変えてゆくことによって、現代医学の標準治療や代替療法における治療効果や予後の状態に大きな差を作り出すことが可能となります。
ビリーフワークというエクササイズでは、治療の毎日の中で生み出されるストレスを効果的に解消するための、否定的な感情を呼び起こす思い込み・思考・解釈を健全な信念に書き換えていきます。
イメージワークではがん、自然治癒力、治療を絵で書くことで視覚化し、自然治癒力と治療の効果を認識、増強します。
喜び・生きがいのワークでは、人生に喜びと充足感、そして心地よさをもたらすものに取り組んでいるときこそ自分の本性に近づいているときとし、それらの活動を識別し、より多くの時間それらの活動に取り組むよう働きかけます。
患者さんとサポーターのコミュニケーションでは、「サポーターが患者さんに出してもらいたい結果でなく、患者さんが自身に出したい結果を周囲がサポートする」真のサポートとコミュニケーション・ミスコミュニケーションについて取り組みます。
 サイモントン療法はこれらのエクササイズ・取り組みを通じて、患者さんと家族の癒し、QOL(人生の質) を高めることを目的としています。

ヨガ療法

(現在、立ち上げ中)